So-net無料ブログ作成

ボストン美術館展@大阪市立美術館に行きました [アート]

130609_110310.jpg


東京での展覧会から遅れること1年になるかなぁ。
やっとこさ、ボストン美術館展を見ることができました。
場所は大阪・天王寺にある大阪市立美術館です。
東京国立博物館に比べると、こじんまりした会場で、
たくさん歩かなくてもコンパクトに見られます。

それはいいのだけど、大人気の「吉備大臣入唐絵巻」や
「平治物語絵巻」は、もう人混みも人混み。
その時、着物を着ていったんだけど、だいぶ足袋を踏まれた。
そして、びっくりしたのは大阪のおばちゃんのご様子。
「横入りしたなんて、人聞きの悪い。ここは行列つくるとことちがうやんか」
「あやまって!!」
とかなんとか。人混み度は東京もすごいけど、
こういうことを言う人はいないよなぁ....。
大阪の人にこのことを話したら、
「ここは大阪でも下町みたいなところで、そういうおばちゃんが
結構いる」という返事だったけど、
私から見たら、大阪の街に安心しきっていて、そういうことを
言うんだろうなぁと感じたのでした。
東京だったら、どんな人がいるかしれないから(下手すると刺されるかも)、
心で「横入りするな」と思っても、絶対に口にしないと思う。

って、物騒な話をしちゃったけど、もちろん美術品は最高でした。
「奇才 蘇我蕭白」のコーナーも見応えあったけど、
気分的には平安時代の仏画がなんだかぐっときたなぁ。
もしかしたらお手本のまま、書き写している部分が大きいのかもしれないけど、
全然、心のあり方にあくがなくて、すとんと素直にそのままでいる。
そんな感じがしたので。

「普賢延命菩薩像」12世紀中頃
IMG.jpg

ジャクソン・ポロック展に行きました [アート]

120504_151121.jpg


東京での展示は終わっちゃったけれど
GW中に「ジャクソン・ポロック」展に行きました。
若描きの時から力強い存在感があったけど、
最盛期の一歩手前くらいの頃が一番好きでした。
「星座」という絵なんか、ポロックにあるまじきパステルカラー。
裸のキャンパスが下からそのまま現れた場所もあって、それが無垢なのかな。やはり。

もうひとつ好きだったのは「白鯨」という絵。
美しい水色に浮かんでいる、拙いペン画のようなふりをしたモチーフたち。
細かなところまで、小さな人間みたいのが、雲のしっぽを掴み
海の生き物かもしれないけど、丸かったり、ねじれたものが
組み合って、なだれ込んでそこにいたり。
でも浮いていて、全体としても美しい。

最期はお酒でいかれちゃって、自殺みたいな交通事故で。
享年44歳だと画業はまだ半分という感じなんだな。残念なこと。
息子がアル中ですごく苦労した作家の小島信夫が
『うるわしき日々』という私小説?の中で「酒」という字は
ひどく醜い、と書いていたのを、なんとなく思い出しました。

「写楽」展のあとは、アフタヌーンティーのケーキ [アート]

国立博物館の「写楽展」、終わっちゃいましたね。
なんとか滑り込みで見に行けて良かった。
最近、震災、原発のことを考えると道がふさがったような
気持ちになっていて、たまに芸術を見ると気分が晴れます。

「写楽展」の見物はなんといっても
大判雲母摺りの役者大首絵28図が勢揃いしていたことでしょう。
もう、それはそれはずらりと。
たとえばこんな感じで↓

IMG.jpg
切手女子ですから、ちゃんとこういう切手も持っているのでした。
この切手の印刷もなんとなく雲母摺りっぽくて気に入っています。

その他にも
IMG_0001.jpg
大童山文五郎の土俵入り 間判錦絵(1794年11月)
でぶっちょの子ども力士の土俵入りの図。当時のアイドルだったみたい。

竹抜五郎.jpg

写楽の作品じゃないけど、こんなのもありました。
市川団十郎の竹抜き五郎 鳥居清倍 17.18世紀
写楽以前の役者絵を展示して、写楽との違いを検討する___という仕掛けですね。

で、ひとしきりみたあとは
上野駅ビル内のアフタヌーンティーでお茶とケーキです。
こういう時間が以前にも増してありがたく感じるなぁ。

110609_160922.jpg

サントリー美術館の挑む夢とは? [アート]

110402_175327.jpg


六本木で仕事があったので、久々にミッドタウンへ。
サントリー美術館でやっていた「夢に挑む コレクションの軌跡」を見てみました。
展示数は少ないけれど、人も少なくて、ゆっくり堪能できました。
ガレのガラス作品から、本阿弥光悦の書、若冲の絵画などいろいろあって
幅広く集めてるのね、という雰囲気の展示。
なんだかこのところ、心ざわざわな日々だったので
気持ちをすっきりさせるためにもよかったなぁ。

とはいえ、この展示で1000円の入場料は高いなと思ったら
次回以降の展覧会のご招待券をくれました。
これで許してねということかな。

suntrymuseum0001.JPG
鶴亀図 土佐光孚筆 18世紀

日本初の空港内の美術館へ行きました [アート]

101230_132416.jpg101230_133927.jpg


家族の見送りに羽田空港へ行ってきました。
施設が新しくなったというから、ちょっと楽しみにしていたら
小さなギャラリー風のコーナーができていて
なんと入場無料の美術館なのでした。
日本初の空港内美術館「ディスカバリーミュージアム」といいます。

展示は「吉祥文様の陶磁器展」と題して、
景徳鎮窯の名品など、美しい陶器がいろいろと。
http://www.discovery-museum.com/index.html
すごくちゃんとしていると思ったら、細川家のお宝を守り伝える
「永青文庫」の出店なのでした。

ゆったりした雰囲気も素敵だけど、
ミュージアムショップもちょっとやばくて、
ついつい絵葉書を買い占めてしまった次第。
羽田へ来たら、きっとまた行くだろうなぁ。

三菱一号館美術館へ行きました [アート]

101101_180452.jpg101101_180749.jpg101101_180526.jpg


東京駅丸の内口から歩いて数分のところに
新しい美術館ができました。
「三菱一号館美術館」というちょっと面白い名前ね。
(写真は正面玄関、中庭からの美術館、展示紹介ポスター)
「龍馬伝」でお馴染みの岩崎家が、当時草ぼーぼーだった
丸の内一帯を買い取って、この地に最初の洋風事務所建築を作ったのだそうです。
設計はジョサイア・コンドル。鹿鳴館、ニコライ堂を作ったお雇い外国人。
Wikiで見たら、お墓は護国寺にあるのですね。

この建物は1968年に取り壊しになったけど、
それが当時の工法をなるべく生かして忠実に再現されたそうです。
中に入ってびっくりするのはね、自分の靴音の大きさ。
木の床が当時の貼り方?なのか、すごく響くのです。
ヒールが当たると、こつーん、こつーん。
自分の足音にびっくりしちゃって、
床の中が空洞になってるんじゃないの、と思うほど。
この美術館に行くときはゴム底の靴がお勧めです。

展示は三菱のコレクションなんだけど、
やっぱり岸田劉生の「童女像(麗子花持てる)」はいいな。
もう一枚、岸田さんの「瓶と静物」というのもあって、
テーブルの上に瓶と果物がぽつりぽつりと置いてある。
見ていて、美しさのエッジが利いているんです。
いい絵って、みんなそういうところがある。
エッジの種類やスタイルは違うけど、
見る人をぎゅっと引っ張るのね。

思いがけない出品で面白かったのが、
「徒然草」(1431年写)とか、
マルコポーロの「東方見聞録」(1485年)とか。
ほー、これか…的な興味ですが。
徒然草、けっこう好きなんです。一通り読んだら面白かった。




上村松園展に行きました [アート]

uemura0001.JPG

東京国立近代美術館で10/17までやっている上村松園展に行きました。
実に大がかりな回顧展で、彼女の画業がまとめてみられるので
すごく良かったです。
写真の絵は「牡丹雪」。
たまたま今年の国際文通週間の記念切手も同じ絵柄で、
マキシマムカードを作った切手仲間のハトポッポさんが
私に送ってくれました。Thanks!!

松園の絵画はパッと見ると、あっさりと線で描かれていて
ただキレイなだけ、とかって、時には批判されちゃうのね。
でも、たとえば「春宵」とか、女と女が顔を寄せている図など見ると、
その線の力がせめぎ合って、肉感をすごく感じる。
顔の表情も似ているようで全部、印象が違うしね。

個人的には「花がたみ」(愛する人を想いすぎて気が狂った女の図)
が一番説得力を感じたけど、
もちろん「草紙洗小町」の舞台姿も大好きだったなぁ。
いろいろ見終わって、最後のほうに絶筆が飾っているのね。
すごくシンプルな、蛍を見る女の図なんだけど、泣けてきます。
画業の凄さを、勝手にその絵に籠めてしまうのです。
きっと描いている松園さんは淡々としていたのでしょうが.....。

世界的ビアニスト・原田英代さんの新譜! [アート]

100910_190708.jpg


ドイツを中心に活躍している世界的ピアニスト・原田英代さんの
新しいアルバムをゲットしました。
http://www.d5.dion.ne.jp/~hideyo.h/

今月、インタビューさせていただくことになって、
さっそく聞いてみたんだけど、すばらしい演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=bOrhoNgqkJk

アルバムの写真も素敵なんだけれど、まさに写真と同じように
豪華なのね〜。華やかでみずみずしく、美しく、生き生きしている。
いろんな形容詞が出てくるわけですが、
花にたとえれば、やはりスミレではなくバラなんですよ。
匂い立つばかりの音楽です。
シューマンを奏でているわけですが、彼の音楽はこんなに
豪華絢爛だったとは、初めて感じ入りました.....。

ミッドタウンの巨大ケーキ [アート]

100327_105508.jpg
仕事で六本木へ行ったら、ミッドタウンの前に巨大なショートケーキを発見しました。
これ、いったい何のためにあるのやら。ずいぶんな謎です。

すべりこみ長谷川等伯展 [アート]

東京での長谷川等伯展は3/22までだったので、
大慌てで上野の国立博物館へ走りました。
以前、葛飾北斎展を見に行ったとき、なんと館の前に大行列で
1時間半待ったので、それくらいを覚悟してでかけたら
ほんの20分そこらで入館できて、気が抜けました...。
夜8時まで開館しているというのがよかったのかな。

さすが噂通りに展覧会は絶品で、
30代の頃の仏画、若描きなんだけど緻密な筆さばきで
さすがに腕が立つというのがよくわかる一群、
そして千利休に代表される人物画。人となりをじっとうかがわせる気配がいい。

画像は公式サイトから拝借ですが、
10メートル×6メートルの「仏涅槃図」はスゴイです。

haran_picture03.jpg
博物館の天井の一番上からぶら下げて、なお下の方は床にだらりと垂れている。
1599年、等伯61歳の時の作品で、完成時は宮中もお披露目されたとか。
この巨大なものを、宮廷の壁にどう飾ったのでしょうね。
それとも床に置いて眺めるのか...。二十代の若さでなくなった長男の供養銘が記されて
いるというのも、切ないものです。

もちろん秀吉の注文で描いたキンピカの楓図や松に秋草図屏風も素晴らしいし
kaedezu.jpg

あの松林図も言わずもがな。
まことに眼福な1日でありました。
次は京都に巡回するらしいので、まだの人はそっちへ行くべし!
メッセージを送る